目に見えるものだけでは浅い話

今日はグループ展のイベントで
茶会 に参加しました

 

美味しいお茶と贅沢な時間 

 

茶室の空間はゆっくりと感じられ
日常の時間軸とは違う時間を過ごす

 

あんなにきめの細かい
まろやかな抹茶を飲んだのは初めてで感動

 

17時終了の展示会

 

 

20時前まで居られた茶人 
お茶は前後の準備、片付けが一番時間かかるんです。

 

 

藍染と同じだ。

 

 

色が染まるのはすぐ。

 

 

それまでに生地が染まりやすいように
洗ったり糊を落としたりする 

 

 

染めた後は
染める時間の何十倍もの
灰汁抜き作業を経てお客様の元へと渡る 

 

 

この見えないプロセスを
共感できる人間と出会えるのは少ない 

 

 

高いか安いかの判断基準は
作り手にとっては浅いし
作り手がその判断だけを基準にすると貧しい

 

 

 

資本主義の現代では
そこの作り手と使い手の
ギャップが埋まらないからこそ
作り手は効率化を考え
自然をコントロールしようとし
化学薬品を加え
本質の色を捨て
表面上の色だけを求め始め
ギャップの差を埋めようとしていく 

 

それが正しいか悪いかの話ではなく
登っている山が違うという話⛰

 

その見えないプロセスは当たり前として
物作りの本質を大切に繋いで残していきたい 

 

途絶えていく技術はたくさんあるけど
昔の本を読むと
日本人の物作りの素晴らしさを痛感する。

 

そして、その全てが
自然と人間が共生し物作りをしている。

 

 

白か黒かの話ではなく
その間に広がる無限の色彩美を
できるだけ多く残していくのが
今を生きる大人たちの役目やと思ってます。

 

 

-命の色で命をつつむ-
京藍染師 松﨑陸

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