藍の本来の価値と効能

今回は植物としての藍
染色としての正藍染の効能
どのようにして人類の役に立ってきたのか
藍の効能や藍本来の価値をまとめます

藍は藍染の前に
漢方薬であり
人々の役に立ってきた

漢方薬でなぜ
布を染めたかというと

漢方薬を
飲む事よりも
漢方薬で
染めた布を着る方が
高い効果を得られたからだ

植物としての藍は
葉や茎、種など
使う部分により効果は異なるが
藍には解毒、解熱、月経不順
便秘、消炎、虫刺され、止血
腹痛、滋養強壮に効き漢方薬として
人類の役に立ってきた

江戸時代の文献には
五臓六腑を整える
薬効効果があると記されている

現在の中国でも漢方として使用されている

正藍染には
抗菌、保湿、消臭、生地を強くする
耐火効果、遠赤外線、防虫に効果がある

-抗菌 保湿-
汗疹や肌荒れ、止血に良いとされ
傷を負った武士は化膿しないように
藍染布を巻いたり肌着にした
冷え性にも良く保温保湿効果も持つ
現在ではアトピー性皮膚炎や
ニキビの原因である
マラセチア菌を抑える
効果があり注目されている

-消臭-
藍染布は汗臭くなりにくい
剣道着や野良着が藍染なのは
においを抑える効果を持つため
徳川家康も藍染のふんどしを履いていた

-生地を丈夫にする-
正藍染された布は
染めていない布より強くなる
畑作業で毎日洗う藍染の野良着で
染めてない白い部分のみ破れて
染めている部分は破れていない服が多々ある

戦に行く武士達は
刀が刺さらないぐらい
濃い藍に染めて藍の力を借りていた

-耐火-
藍染をすると布が燃えにくくなるため
江戸時代の火消し(消防団)は
法被を染めて消火活動をしていた

火縄銃の火縄も藍染
理由は燃えにくい性質を活かして
じわじわとゆっくり燃える縄で
敵に標準を合わせやすくするため

-遠赤外線-
寒暖差の激しい砂漠の遊牧民が
藍染の布を巻いているのは
遠赤外線により日中は涼しく夜は暖かいから
藍は夏の染め物と思われがちだが
遊牧民は冬支度に藍染の肌着を用意する
藍は季節問わず人類を助ける

-防虫-
正藍染をした布は虫に食われない効果がある
藍染布に包まれたミイラも見つかっており
日本では書物が食べられないように
和紙を藍で染めていた

野良着や足袋、手甲なども
虫除け、蛇除けに効くため藍染されていた

エジプトのツタンカーメンの
ミイラも藍染布で包まれていた

上記が正しい藍染 正藍染の価値 効能
6500年以上前から
人類が使い続けている本来の意味であり
ただの、青色 だけではない

僕の友人の子供は2歳を越えるが
0歳から今になっても
僕がプレゼントした
正藍染のお包みを気に入って
肌身離さず使い続けてくれている👶
本能的に身体に良い事がわかるのか。。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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