藍染に本物や偽物はない

愛媛県に住み出して一年以上経った時
友人に藍染を頼まれた

その時
たまたま京都に帰ってる時で

藍染に必要なものを買おうと
京都の某染料屋に行った

店員さんに聞き
ちゃんとした本物の藍染は
どれですか?と聞くと
藍染キット的なものを勧められた

本物の藍染ですか?と聞くと
本物の藍染です
という事なので、購入した

その時は僕に知識がなかったから
店員さんの事を信じて
言われるがままに買い揃えた

愛媛県に帰り
20L程のポリバケツで
購入した藍染キットを仕込んだ
何やら見たことのない粉のようなものや
藍は液状になり袋詰めされていた

その藍は温めるらしく不思議な感覚だった
でも、無知とは恐ろしく
その時はなんの疑問も持たなかった

温めた水に液状のアルカリ液を入れ
液状の藍を入れる
これだと、まだ染まらない

次に、付属されていたを入れる

すると、表面は青く
液の中は黄緑のような色になり
青色に染まるようになった
↓このような感じ

 

無知な僕は何も疑問に思わず
素手でその染液に
手を突っ込んで染色していた

染めた布も液から出すと
ビックリするほどの緑色から
だんだんと青色に変わっていった

もちろん、手も青く染まった

染まった布も
青っぽい黒っぽいような色だった

違和感に感じたのはその翌日

昨日まであんなに染まっていた
藍が翌日には一切染まらない

生きてると思っていた藍なのに不思議だった

染まっていた手の色素の着き方も
本藍染みたいに
皮膚に染み込んでいる感じではなく
パリパリとしたような
藍の膜が手に付着しているようだった

なにも気にせず洗濯機で回すと
他の布に色が移っているのに気付いた

後に勉強してわかったことは
これが、インド藍を使った化学建て

インド藍と
薬品建て(ハイドロサルファイト)との出会い

その経験から
大前提として藍染には
本物も偽物もない
という事がわかった

そして、藍を建てる方法はたくさんあるが、元々の始まりはどこなんだ?という
自問自答を考えるようになった

次回は様々な藍の建て方を学ぶ です
インディゴピュアや亜鉛末建てなど

ありがとうございました!

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