京藍染師 最近の進化をシェア

結論は水にもこだわりたいけど、井戸が掘れないので藍建ての水を変えた話

 

染めだけではなく、原料となる藍植物も
天然にこだわり栽培から見える化しようと
無農薬(その中でも江戸時代に使われてきた肥料)と
川の水で育てる水耕栽培の京藍を
独立してすぐ始めました(現三年目)

 

 

工房も持つことができましたが
賃貸なのと資金がないので未だ井戸は掘れず
いずれは自分の土地で工房を持つことが今の目標

 

 

たまたま良い出会いと季節が重なり
自然の植物から水を採れる事を知り

 

 

今の状況で井戸が掘れないなら
京藍の染めに使う水も
他の植物から採取できる水を使おうと
最近は色々と動き回っておりました

 

 

その中で色々とわかったことがあり
その水はミネラルやアミノ酸がかなり豊富。

 

 

絶対、藍に良いやん。(人にも自然にも良いけど)

 

 

天然の井戸やん。

 

 

それは、使うしかない!!!

 

 

ただ、その水は一年に2週間ほどしか
採取できないという幻級の水。

 

 

その採取できる時期に奇跡的にその方と出会い

 

 

採取できる期間内
朝の5時起きでひたすら採取しておりました

 

 

植物から水が噴水のように噴き上がるなんて面白すぎません?

 

 

染めとは関係ありませんが、植物の生命力にテンションかなりぶち上がりました。

 

 

今年採取できる分はもう既に終わっておりますが

 

 

今はその水を使って藍を仕込んでおります。

 

 

日本で蒅が誕生した
室町時代の技法で京藍染をしているので
既に死ぬほど手間とリスクがかかってますが
それに加えて、一年に2週間しかとれない水

 

 

目的は、1000年残る色を染める為。

 

 

正倉院には約1300年前の藍染が残っているので
ひたすら当時の
尋常じゃない程高く、神懸かっている
職人の技術を目標に
日々磨く自分のスキルと試行錯誤を重ね歴史と戦っています。

 

 

ライバルはいますか?とたまに聞かれますが

 

 

現代にライバルはいないです。

 

 

自分の山を登るのに、周りは関係ないです。

 

 

強いて言うなら自分だけ。

 

 

現代で競い合う事ができないライバルなら歴史にいます
1000年以上残る色を染めていた当時の職人です。

 

 

まぁ、ただの青色やん。って
言われたらそこまでなんですけどね。😂

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