2014年
吉岡幸雄に弟子入りしようと思い
工房を調べ、いきなり訪問した
それまでは染色の仕事をしていたわけでもないし、まったく違う業種で働いていた
京都駅でやっていたよしおかの展覧会に
行った時に、自然の色に喰らわされた
その時に衝動的に、
やべえ 自分の手でこの色出してえ
と思ったと思ったらすぐ身体が動いていた
その時勤めていた会社も辞めた
いきなり訪問した時は、吉岡幸雄は不在
奥さんが相手をしてくれた
そもそもこの平成の時代に
いきなり見ず知らずに人が来て
弟子入りさせて下さいって言っても
意味がわからないだろうなって今なら思う。笑
その後もまた出直して訪問した
二回目だか三回目だか忘れたが
ようやく吉岡幸雄(先生)に会えた
ぼく 弟子入りさせて下さい
先生 弟子はとってないから無理
ぼく お願いします。給料いらないので
先生 会社としてやってるからそれは無理
ぼく 弟子入りさせてもらうまで通います
先生 迷惑やからやめてくれ
ぼく お願いします
先生 織りとか染色は学校かどこかで学んでたのか?
ぼく いいえ。まったくやったことないです
先生 まったくの素人が来ても現場が困る。愛媛県で1から勉強できるところがあるから2年間そこに行ったら考える
ぼく わかりました!行きます!
(今まで体育会系で生きてきたからビビったらあかんところが直感でわかったから即答した)
でも内心は愛媛県に2年。。
まじかよって感じやった。笑
そこから奥さんに愛媛県の住所と連絡先を聞き動き出した
2015年から2年間
吉岡幸雄指示の元
愛媛県の西予市にある
シルク博物館という場所で
下積みをした
着いたとき
山しかないやん。2年いけるかなって
内心ちょっとびびってた
朝から夕方まで博物館で染織を学び
夜はアルバイトで
生活費を稼ぐ生活を2年こなした
恐ろしく孤独と向き合った
2年終わる頃には
一人でどこでも生きていけるわ
ってぐらいの気持ちになってた
2017年
遠回りしたけど
やっとよしおかに入れる時が来た