最近色々と思うこと

最近色々と思う事がある
2015年から愛媛県に2年間
毎月金を払い続けて染織を学び夜はバイトの日々
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2017年にようやく京都に戻って日本一の染め屋に弟子入り。
と同時に個人で小さい畑を借りて
藍染の染料になる植物
蓼藍(たであい)の栽培を始めた(規模が小さ過ぎるけど。笑)
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※1枚目の写真はその時借りた畑
仕事が終わってからの畑作業はまじクレイジー
夜の畑は蚊しかいいひん(絶対やめといた方が良い)

いろんな植物染料がある中
個人的にハマったのが藍やったってのもあるけど
工房では一切触らせて貰えないってのもあったから
ほな自分でやりますわって感じで
勝手に仕事外でハマりまくった

なんて書いてあんねんってぐらい
古字の昔の文献も読み漁ったし
給料のほとんどは藍に注ぎ込んだ
失敗しまくりで、半泣きなりまくった
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でも、続けていく事で
段々出来ひんことが減ってきて、知識も増えてきた
自信もついてきた
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気付けば工房でも藍の全てを任されるようになってた
それがどれくらい狭き門かと云うと
20年近くいる人でも任せて貰えてない
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今の時代は化学薬品もあるし
藍染にもいろいろやり方があるけど
ぼくが個人でやってるのは
室町時代から続くやり方で自分の技術外の部分がでかい
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じゃあ技術以外に
何が必要やねんって感じやけど
それは藍が持つ発酵の力
ほぼ、神頼み🙏🏼で、藍に任せる
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それだけ。でも、それが一番難しい
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だから藍の栽培からもう始まってる
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昔の文献にも地獄建てって書かれてて
地獄級にムズイ(技術は関係ないから)
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でも、このやり方が一番正しいと思ってるし
一番意味を持つやり方やと思ってる
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そんな意味わからん大昔の事を令和になってもやってる時代錯誤のやつがここにいますよ先人の方々とふと思いながらも6階の自宅で2時間ほど藍を踏み続け手持ち無沙汰の手でこれを書いてる
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※地獄建て
藍の染料(すくも)と木灰の灰汁のみで行う最も古く最も難しい技法
#藍染 #正藍染 #indigo #JapaneseBlue #地獄建て

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